皆さん、こんにちは。
クレドの森内です。

８月も終わり、９月のスタートですね。
今月も頑張って行きましょう！

今回のテーマは
『低炭素社会の実現へ向けて～ＣＯ２分離回収～』について

途上国をはじめとする経済成長を主要因として、エネルギー需要が急拡大
していますが、地球温暖化の防止と電力の安定供給を両立するためには
石炭火力発電所の低炭素化が重要となります。

そこで、ＣＣＳ（Cabon dioxide Capture and Storage）と呼ばれる、工場や
発電所などの大規模ＣＯ２発生源からＣＯ２を分離回収し、大気から隔離
できる場所に移送して、長期に亘って安定貯留させる技術が高い注目を
集めています。

ＣＯ２を回収する技術の主なのもとして、燃焼前回収、酸素燃焼、燃焼後
回収方式などがあります。

各々の内容について見てみたいと思います。

◆燃焼前回収方式
燃料を燃焼する前にガス化などの前処理を行い、ＣＯ２とＨ２に転化
させた上でＣＯ２を取り除くもの。

◆酸素燃焼方式
空気の代わりに酸素を用いて燃料を燃焼することで排ガス中のＣＯ２
濃度を極めて高くして容易に回収できるようにしたもの。

◆燃焼後回収方式
従来型のプロセスなどで生じる燃焼排ガスからＣＯ２だけを分離回収
するもの。多孔質に吸着させる方法や化学反応によって吸収させる
方法などがある。

分離回収したＣＯ２は販売することが可能で、例えば、炭酸飲料水や
ドライアイス、農業では施肥などにも利用されています。

また、油田開発を手掛けるメジャーでは、圧力をかけたＣＯ２を原油層に
送り込み、原油に溶かして吸い上げやすくするためにＣＯ２を購入している
ようです。

アメリカでは火力発電所からのＣＯ２排出規制強化を表明しており、
ＣＯ２分離回収装置の設置が今後重要になってくることが想定されて
います。

弊社がお手伝いしている企業では、高純度のＨ２（水素）とＭｇＯ
（酸化マグネシウム）が製造できるプラントを造っていますが、ＭｇＯは
先程説明した燃焼後回収方式でＣＯ２を吸着し炭酸マグネシウム（ＭｇＣＯ３）
を生成することで排ガスからＣＯ２を分離回収する特許を保有しています。

ご興味のある方は弊社までご連絡下さい！

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