皆さん、こんにちは。
クレドの森内です。

今回のテーマは
『メコン圏での生産・分業体制～アジアの工場～』について

日本企業が約４，０００社進出しているタイですが、法定最低賃金の
大幅引き上げで、労働集約型産業の収益確保が難しくなってきています。

そこで、タイと隣国にあたるカンボジア、ラオス、ミャンマー（「ＣＭＬ」と呼ばれる）
での生産・分業体制の構築が急がれています。

ミャンマーでは、タイ国境から１０ｋｍにあるティキ地区でタイの工業団地開発
企業がタイ工業団地公社と共同で特区開発を進めています。

開発面積は１，０００ｈａで国境沿いの立地を活かし、電力や工業用水を
タイ側から供給。原材料もタイから輸入し、ミャンマーの低賃金労働力を
活用するプランを見込む。

ミャンマーにとっても、農業以外に産業が乏しい南部の国境付近で工場誘致が
できれば、タイへ出稼ぎで働いている３００万人とも言われる労働者を自国で
就業させる受け皿となる等のメリットがあります。

日本企業もタイと近隣国にまたがる形での生産活動が一部では既に行われて
おり、原材料をタイから輸入し、組み立て後に再びタイへ出荷するなどの動きが
今後も増えてくることが思料されます。

２０１５年末に控える東南アジア諸国連合（ＡＳＥＡＮ）経済共同体の創設も
追い風となり、益々メコン圏が注目ですね！

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