皆さん、こんにちは。
クレドの森内です。

今回のテーマは
『公的年金の補完役となるか～個人退職勘定（ＩＲＡ）～』について

少子高齢化の進展により、現役世代が高齢者を支える現在の公的
年金制度では受給年齢が引き上げられる一方、受給額が減少する
可能性が高いとされています。

そこで、公的・企業年金に過度に依存しない年金制度として、個人退職
勘定（ＩＲＡ）の創設を政府は検討するとしています。

ＩＲＡとは、個人が金融機関などに開設した積立勘定に拠出する個人年金
制度で、個人で積み立てたお金を一定の年齢に達するまで引き出せない
かわりに、株式や債券などの運用で得る収益への課税を免除する私的
年金の税制優遇制度。

日本の年金制度は

１階部分・・・国民年金（基礎年金）
２階部分・・・厚生年金、共済年金
３階部分・・・確定拠出年金、確定給付年金、厚生年金基金

の３階建てと表現されますが、日本版ＩＲＡはこれらを補完する制度として
期待されています。

米国では、１９７４年にＩＲＡが導入され、当初は企業年金制度がない企業の
従業員に対し、税制優遇措置により貯蓄を奨励することを目的に創設
されました。（現在は全勤労者及び自営業者は基本的にＩＲＡを利用できる）

ＩＲＡは資金を積み立てる個人が自分で管理するため、転職や勤務先が倒産
した場合でも影響を受けません。

また、世代間や企業、雇用形態の違いで生じる年金格差を埋める制度としても
期待されています。

株式投資については、少額投資非課税制度（ＮＩＳＡ）が来年１月にスタートする
など、金融資産を貯蓄から投資へ、といった動きが加速。

今後の動きに注目ですね！

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