皆さん、こんにちは。
クレドの森内です。

今回のテーマは
『海外での貿易決済～サプライチェーン・ファイナンス～』について

これまで海外の貿易金融と言えば、ＬＣ（信用状）を使った貿易資金の
決済が多くありましたが、国内外の大手金融機関は、サプライチェーン・
ファイナンスという仕組みをつくり、貿易決済が円滑に進むような金融
業務に力を入れています。

サプライチェーンファイナンスとは、企業が構築している部品の供給網に
絡み、取引先企業との支払い条件の改善などを通じ、企業間の資金の
やり取りを円滑にする金融業務のことを言います。

金融機関が支払期日前に売掛代金を立て替える仕組みなどが
代表例としてあります。

国内では、手形割引などの金融サービスが同じ仕組みと考えれば
わかりやすいと思います。

このサプライチェーン・ファイナンスですが、普及し始めたのはリーマン
ショックの後で、欧米では中小企業向けの資金供給が細ったことを受け、
金融機関は大企業の信用力を利用した中小向け金融として考案した
のがきっかけのようです。

国内のメガバンクも海外への進出を積極的に行っていることもサプライ
チェーン・ファイナンスが取り組める要因の１つになっていると思料します。

海外では手形がないので、電子システムを使い売掛債権、仕入債務を
管理。

現地で部品などを大企業へ供給する企業は、材料の仕入れ決済資金を
納品相手の大企業の売掛金を見合いに資金化しするようなイメージ
ですね。

海外進出を検討している中小企業にとって、このような金融業務が
あることを頭に入れながら資金繰りの検討を行うことも大切に
なりそうですね！

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