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『決算書理解講座76 財務分析手法~生産性とは~』

決算書理解講座75では「財務分析手法~資金移動表~」について説明しました。
今回は、「財務分析手法~生産性とは~」について説明したいと思います。

一般に「生産性」とは、「生産諸要素の有効利用の度合い」とされ、算出÷投入の式で示されます。

つまり、生産要素の投入高(インプット)に対する産出高(アウトプット)の割合であり、投入高に対し産出高が高ければ高い程、生産性は高いといえます。

生産性の種類

投入される生産要素は「労働」と「資本」に大きく分けられます。

ともに分子であるアウトプットは物量的に表示するものと金額的に示すものとの2通りがあり、それぞれ物的生産性と価値的生産性といわれています。

■労働生産性
・物的労働生産性
=生産量÷(従業員数、労働時間など)

・価値的労働生産性
=(売上高、生産高、付加価値額、利益など)÷(従業員数、労働時間、賃金など)

■資本生産性
・物的資本生産性
=生産量÷(設備台数、設備稼働時間、原材料など)

・価値的資本生産性
=付加価値額÷(総資本、有形固定資産、機械設備など)

 

この中で代表的な指標に「付加価値労働生産性」というものがあり、価値的生産性の中にあります。

いわゆる「1人当り付加価値額」というものです。
付加価値額÷従業員数

付加価値額に計算方法は色々ありますが、簡便的に見る方法として
付加価値額=営業利益+人件費+減価償却費
粗利益近いものと考えれば良いと思います。

ご理解頂けましたでしょうか?

次回は「財務分析手法~付加価値労働生産性~」について説明したいと思います。
お楽しみに!

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