皆さん、こんにちは。
クレドの森内です。

今回のテーマは
『エネルギー対策～蓄電池～』について

電力需給面での負荷平準化やスマートグリッド社会などの
分散電源推進にかかせない蓄電池ですが、様々な改良や
新型蓄電池の開発が活発化しています。

まずは、主な蓄電池の特徴について見てみたいと思います。

◆鉛
寿命：１７年（３，１５０回）
導入費用：５万円（円／キロワット）
特徴：安価で生産技術が確立
課題：重く小型化が難しい

◆ニッケル水素
寿命：５～７年（２，０００回）
導入費用：１０万円（円／キロワット）
特徴：燃えにくく、経年劣化も少ない
課題：重く小型化が難しい

◆リチウムイオン
寿命：６～１０年（３，５００回）
導入費用：２０万円（円／キロワット）
特徴：蓄電容量が大きく、急速受電も可能
課題：材料が高価、異常高温でトラブルの事例あり

◆ナトリウム硫黄（ＮＡＳ）
寿命：１５年（４，５００回）
導入費用：４万円（円／キロワット）
特徴：安価で省スペースが容易
課題：運転時に３００度以上の高温を保つ必要がある

◆レドックスフロー
寿命：１５年～２０年（無制限）
導入費用：数万円（円／キロワット）
特徴：大型化が簡単で安全性も高い
課題：材料に高価なバナジウムが必要　　　　等

※経済産業省や住友電工の資料などをもとに作成

上記を見ていると、大型蓄電池ではレドックスフロー電池が補助電源として
注目されているようです。

大型の業務用電池については、工場では夜間電力を貯めてピーク時の
電力使用量を抑えるために活用し、メガソーラーでは天候による発電量の
振れ幅を小さくするために欠かでないものとなっています。

また、小型化ではリチウム電池などが良く知られていますが、寿命が短いことや
価格の問題などまだまだ課題が多いようです。

今後、次世代自動車（ＥＶ自動車や燃料自動車）でも蓄電池をどうしていくかが
注目されており、新たな開発や改良が益々進んでいくことが期待される
分野です。

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