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『ゴルフ場再生②』

皆さん、こんにちは。 クレドの森内です。
今回のテーマは 『ゴルフ場再生②』について
前回のブログに続き、今回は民事再生法を使わずにゴルフ場の再生を行った 実例を書いてみたいと思います。
そのゴルフ場は、預託金の返還期限が到来済のゴルフ場で、 毎年数千万~数億円の返還請求がきている状況にありました。
このまま預託金を返還し続けると資金繰りに詰まり倒産の危機に 陥ってしまいます。
何とか預託金返還の呪縛から脱却する方法を考えなければなりません。
何故、預託金を返還して欲しいという会員が出てくるのか?
まずは現状把握から ・会員になっていてもあまりメリットを感じないから・・・ ・潰れたゴルフ場がいっぱいあるので、返してもらえる間に返還してもらおう・・・ などの原因が多数でした。
じゃあ、どんな対策をすれば良いか? ・・・会員が満足するゴルフ場になること以外に方法はありません。
そもそもゴルフ場は誰のもの? オーナー一族のもの?会員のもの?・・・この両面を解決できなければ 預託金返還の呪縛から脱却はできないと作戦を考えました。
また、根本的な問題として、ゴルフ場にとっては預託金債務がある限り この問題を解決することはできません。
そこで、預託金(負債)をゴルフ場運営にも参加してもらう株主(資本)へ 切り替えてもらうことでこの両面を解決できないか?・・・という作戦を立案。 いわゆるデット・エクイティ・スワップ(負債と資本の交換)です。
しかし、議決権を持つ株主が増えすぎると、会社運営(ゴルフ場運営以外)に 支障をきたす問題が出てくる可能性があるので、会員の皆さんには 議決権を持たない「優先株」で預託金(債務)を株式(優先株)に切り替えて もらうことを提案して行きました。
優先株・・・配当等を議決権を持つ普通株主より優先して受け取る権利を付与。 また、株主として「ゴルフ場運営」に発言してもらうことで、会員の為のゴルフ場 という色を濃くしていきました。
その結果、預託金債務(負債)は無くなり、資本が大幅に増えるバランスシート となり、金融機関から資金調達可能な財務へ変化することにも繋がりました。
金融機関から資金調達できるようになってからは、ゴルフ場の改修工事等も 行い、更に会員の満足度を上げることにも成功した実例です。
実際は、ここで記載していることの何十倍もの苦労がありましたが、 会社と会員との信頼関係を取り戻す(作る)ことで再生できた案件だと 思います。

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クレド 株式会社
代表取締役 森内 秀人
■本店:〒530-0001
    大阪市北区梅田1丁目11番4号
    大阪駅前第4ビル9階923-743号
■電話番号:  06-6105-2356
■FAX番号:  06-6345-7931
■ホームページ:http://www.credo-biz.com/
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