『風力発電の普及を後押し~超伝導送電~』
皆さん、こんにちは。
クレドの森内です。
今回のテーマは
『風力発電の普及を後押し~超伝導送電~』について
風力発電の適地と言われる北海道北部には、送電線が
ないなど、再生可能エネルギーを推進していくための
課題は多い。
そこで、2013年4月から北海道の石狩で「高温超電導
直流送電システム」の研究開発が行われている。
超伝導とは、特定の金属が合金を超低温に冷却すると
電気抵抗がゼロになる現象。
医療用のMRI(磁気共鳴画像装置)や加速器などの
研究設備に利用されている。
超伝導送電とは、超伝導ケーブル(超伝導体を線材として
送電ケーブルをつくったもの)を利用して電気を送る方法で、
電気抵抗がゼロとなり、送電時のロスがほとんどなく電気を
送ることができる、というもの。
超伝導直流送電は、原理的には電気抵抗がないため、限りなく
遠くまで電気を送ることができ、夜間に電力が余っている国から
昼間の電力需要が大きい国に超長距離送電を行うことも可能となる。
風力発電においても、大規模洋上風力発電の導入には、長距離
送電などが課題となることから、直流送電システムの開発予算として
10億円が組み込まれている。
日本の超伝導ケーブルの性能は世界トップレベルと言われており、
実証実験などを通じて超伝導送電の実用化ができれば、
風力発電の普及に加え、世界中の電力連携も可能となるなど、
期待は大きい。
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