『決算書理解講座5 流動資産』
皆さん、こんにちは。
クレドの森内です。
今回のテーマは
『決算書理解講座5 流動資産』について
前回の決算書理解講座では、『バランスシートの仕組み』について
説明しましたが、今回は、資産の部の中から『流動資産』について
書いてみたいと思います。
流動資産とは
◆1年以内に現預金になる資産
◆商売から生じた債権(受取手形や売掛金)
◆在庫
◆前払いした費用のうち1年以内に費用となるもの
が収録されています。
流動資産を定義すれば、1年以内に現預金になるもの、
これが大鉄則になります。
したがって、いつでも処分しようという目的で購入した上場株式等も
流動資産になります。
ところが、流動資産に計上されるものには、まだ、続きがあります。
受取手形や売掛金、在庫などです。
ここで、流動資産の第2の定義付けが登場します。
つまり、商売上、生じる債権や在庫も流動資産となる点です。
例えば、取引先に商品を販売し、その見返りに手形をもらってきたと
しましょう。
ところが、手形のサイトは20ヵ月。(あくまでも仮の話です)
このような手形であっても、この受取手形は流動資産となります。
この例えでは、商売から生じた受取手形や売掛金は、1年以内に
現金化という枠とは無関係に流動資産となる点に注意して下さい。
また、1年以内に回収できないそうもない売掛金、1年やそこらでは
売れそうもない不良在庫も流動資産になるという事を覚えておいて下さい。
流動資産にはどのようなことが記載されているのか
ご理解頂きましたでしょうか?
次回の決算書理解講座では『固定資産の内容』について
お伝えしていきたいと思います。
お楽しみに!
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