『決算書理解講座6 固定資産<有形固定資産>』
皆さん、こんにちは。
クレドの森内です。
今回のテーマは
『決算書理解講座6 固定資産<有形固定資産>』について
今まで決算書を見るのが苦手な経営者やこれから経営者を目指す方、
決算書を理解したい社員の方にできるだけ解り易く
決算書の見方をお伝えできればと想い情報発信しています。
私は税理士、会計士ではありませんので、専門的なことは
お伝えしませんが、ポイントをできるだけシンプルにお伝えし、
また、決算書に興味を持っていただける方が少しでも増えることを
願っています。
今回のテーマは『固定資産<有形固定資産>』について
前回の決算書理解講座では『流動資産』について説明しましたが、
今回は、資産の部の中から『固定資産<有形固定資産>』について
書いてみたいと思います。
有形固定資産にはどんなものがあるか思いつくまま拾い上げてみると
建物、橋、煙突、トンネル、庭園、機械、コンベアー、船、自動車、
工具、応接セット、キャビネット、土地・・・
バランスシート(貸借対照表)は、個々の資産をある程度まとめ、
集約した名称を付して表示するようになっています。
例えば
建物・・・建物、エレベーターなども含む
構築物・・・橋、煙突、トンネル、庭園など
機械・・・機械、コンベアーなど
船舶・・・モーターボートなど
車両運搬具・・・鉄道車両、自動車など
工具器具備品・・・工具、応接セット、キャビネットなど
土地・・・土地
このように分類されます。
次に有形固定資産と経費の関係について見てみたいと思います。
例えば、3人の新入社員が入社し、新たに椅子3個を購入したと
します。
椅子3個で、合計5万円支払ったとしましょう。
会社には5万円という資産が入ってきました。
椅子は、先程の分類から見ると備品になりますよね。
その場合、備品として5万円を新たに計上する、
という形になるのでしょうか?
答えは計上しません。
もし、計上するとしたら、経費項目の消耗品費とか事務用品費
などは不要になってしまいます。
有形固定資産として計上するものと経費との区別はどうなるのか
というと、
ここで、法人税法の取り扱いを見ておきましょう。
「耐用年数1年未満 又は 購入価額10万円未満」
のものは、経費として処理しても良い、となっています。
例えば、椅子が40万円と大変高価なもので、しかも長い間
使用に耐えうる、というようなものであれば、経費ではなくて
資産として計上することになります。
また、中古の応接セットを購入し、安くたたいて9万円、
であれば、資産に計上する必要なし、ということになります。
有形固定資産なのか経費なのか、その分類の基準は・・・
このように考えて頂ければと思います。
有形固定資産についてご理解頂けましたでしょうか?
次回は『固定資産<減価償却>』についてお伝えしていきたいと
思います。 お楽しみに!
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