『水素の利活用~水素・燃料電池ロードマップ~』
今回のテーマは
『水素の利活用~水素・燃料電池ロードマップ~』について
燃料電池車の「ミライ」が昨年12月に販売開始されるなど、「水素社会」
という言葉を耳にすることが増えました。
そこで今回は、昨年6月に経済産業省が策定した「水素・燃料電池
ロードマップ」に沿って、水素が今後、どのように使われていくのか
について少し見てみたいと思います。
まずは、「水素・燃料電池ロードマップ」のポイントについて
見てみましょう。
■フェーズ1(現在~)
家庭用燃料電池や燃料電池自動車など足元で現実しつつ
ある燃料電池技術の活用を拡大し、大幅な省エネの実現や
世界市場の獲得を目指す。
■フェーズ2(2020年代後半の実現を目指す)
供給側においては海外の未利用エメルギーを用いた水素
供給システムを確立すると共に、需要側では水素発電の
本格導入も視野に入れ、エネルギーセキュリティーの向上を
目指す。
■フェーズ3(2040年頃の実現を目指す)
再生可能エネルギー等を用いたCO2フリーの水素供給システムの
確立を目指す。
の3つとなっています。
目標が挙がっているものの主な内容を見てみると、
■フェーズ1
2017年
・業務、産業用燃料電池の市場投入。
2020年頃
・家庭用燃料電池を7、8年で投資回収可能な価格にし、
140万台普及させる。
・自家発用水素発電の本格導入開始。
■フェーズ2
2025年頃
・FCVの価格をハイブリッド車と同等の価格競争力を
有する水準に。
2030年頃
・発電事業用水素発電の本格導入。
・海外からの未利用エネルギー由来の水素供給サプライ
チェーンの本格導入。
■フェーズ3
2040年頃
・CO2フリーな水素供給システムの確立
となっています。
燃料電池車、家庭用燃料電池の普及から水素による発電まで
CO2フリーな「水素社会」を目指す方向性が出ています。
まずは、2020年の東京オリンピックまでにどこまで普及でき、
また、新規事業者の参入を促し、技術革新のスピードアップが
どこまでできるか、といった所が重要となりそうですね。
水素関連事業への新規参入を検討されてみては如何でしょうか?
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