『決算書理解講座14 固定負債』
今回のテーマは
『決算書理解講座14 固定負債』について
決算書理解講座13では『流動負債』について説明しましたが、
今回は同じ負債の一部である『固定負債』について説明して
いきたいと思います。
固定負債とは、支払期限が1年以上経過した後に到来する負債の
ことを言います。
固定負債と言えば、「長期借入金」というものが頭に浮かぶ方が
多いと思いますが、他にも、社債や退職給付引当金などがあります。
■退職給付引当金
退職給付引当金は、決算書理解講座12で説明した賞与引当金と
理屈は全く同じのもので、従業員に対する将来の退職金や年金の
支払いに備えて、毎年コツコツと退職給付引当金繰上額として
経費処理済みにしていくものです。その累計額が退職給付引当金
となります。
賞与引当金は流動負債なのに、退職給付引当金は何故固定負債
なのかについて説明すると、冒頭でも述べましたが、賞与引当金は
基本的に1年以内に支払われるものなのに対し、退職給付引当金は
遠い将来に向けた支払い分の為「固定負債」として計上されることに
なります。
以上をもちまして、負債の部の説明は終了したいと思います。
次回は、いよいよバランスシートの右下に移り、「資本」について
お伝えしたい思います。お楽しみに!
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