『決算書理解講座16 損益計算書の構造』
今回のテーマは
『決算書理解講座16 損益計算書の構造』について
決算書理解講座15では『純資産(資本)』について説明し、
バランスシートの説明を終了しました。
今回からはいよいよ損益計算書について説明していきたいと思います。
損益計算書ですが、まずは大きく2つの部から成り立っています。
「経常損益の部」
「特別損益の部」
の2つです。
会社は様々な収益を稼ぎ、様々な費用を支出するわけですが、
これらの様々な収益と費用をある一定の基準でフルイ分けます。
その物差しですが、
「会社の経常活動の範囲内のものであるかどうか」
です。
例えば、売上という収益、これが経常活動そのものであることは
疑問の余地は無いと思います。
また、これに対する仕入原価という費用も勿論です。
そして、金利、つまり受け取るものも支払うものも会社の経営には
不可欠な要素であることにおよその察知はつくものと思料します。
つまり、会社の経常的活動に伴って生じる収益とか費用は、
「経常損益の部」
に収録されます。
ということは、特別損益の部にはそれ以外のものが納まると
いうことになります。
例えば、土地を売った収益などはその代表例です。
不動産の販売を業にしている会社であれば経常損益になりますが、
スポット的収益の場合は
「特別損益の部」
に収録されることになります。
次に経常損益の部をもう少し分解してみると、
「営業損益」
「営業外損益」
の2つに分割されます。
「営業損益」には
売上高、売上原価、売上総利益、一般管理販売費、営業利益
「営業外損益」には
営業外収益(受取利息など)、営業外費用(支払利息など)
に振り分けられます。
損益計算書を見る場合、このような内容に区分されていることを
頭に入れながら見てみると今までと違った見方ができるかもしれません。
次回は、「損益計算書を読むポイント」の説明に入っていきたいと
思います。お楽しみに!
この記事へのコメントはありません。