今回のテーマは
『新事業や企業再生時の資金調達～資本性ローン～』について

創業、新事業・海外展開や企業再生などに取り組む中小企業向け融資に
資本性ローンというものがあります。

資本性ローン（劣後ローン）とは、ほかの一般的な負債より支払い順位が
劣るローンのことで、その性格上、金融機関では一部の金額を借入金（負債）
ではなく、資本の一部としてみなしてくれます。

創業時や新規事業を行う際には、事業が軌道に乗るまでの間、赤字となる
ケースが多く、借入ができても利益が出る前に返済がスタートしてしまったり、
その結果、債務超過に陥り、追加融資が受けれず資金繰りに詰まるといった
ケースも多い。

また、企業再生の場面では、事業自体は再生できても、過去の負債で
債務超過が足枷せとなり新規融資が受けられないといった場面で
資本性ローンを導入することで財務強化と資金調達を狙うといった
ケースがある。

そこで、日本政策金融公庫が支援する「挑戦支援資本強化特例制度
（資本性ローン）」の内容を少し見てみたいと思います。

■対象要件
①地域経済振興に資する事業
②地域社会にとって不可欠な事業
③先進性、新規性又は技術力が高い事業
のいずれかを満たすこと。

■対象貸付制度
①新企業育成貸付
（新事業育成資金等）
②企業活力強化貸付
（海外展開・事業再編資金、事業承継・集約・活性化支援資金）
③企業再生貸付
（企業再建資金）
④生鮮食品等小売業近代化貸付＜国民生活事業のみ＞

■貸付限度額
・３億円＜中小企業事業＞
・４，０００万円＜国民生活事業＞

■貸付期間
５年１ヵ月以上１５年以内

■担保・保証人
無担保・無保証人

となっています。

ご興味のある方は気軽にご相談下さい！