『CO2削減へ向けて~次世代技術~』
今回のテーマは
『CO2削減へ向けて~次世代技術~』について
政府は、2030年までにCO2の排出量を2013年比26%削減する
目標をまとめています。
東日本大震災後、火力発電が増えたこともあり、削減幅が従来目標
より大きくなっている。
国内のCO2排出量を部門別に見てみると、産業部門が最も多く33%、
業務・その他が21%、運輸部門が17%、家庭部門が15%と続く。
産業部門の中でも一番排出量が多い鉄鋼業界(産業部門の43%を
占める)では、業界が一丸となり「次世代製鉄装置」の開発に取り組む。
CO2の排出量を削減する方法は主に2つあると言われ、1つは還元剤に
使うコークスの量を減らす方法。
これは、排ガスに含まれるタールや炭化水素から水素だけを取り出し、
水素濃度を高めて高炉に投入。
その結果、水素がコークスの代わりの役割を担い、CO2の発生が抑え
られるというもの。
もう1つは、高炉から出るCO2を外部に放出しない方法で、排ガスから
CO2を取り出し回収する。
取り出したCO2を地中深くに封じ込める回収・貯留(CCS)技術が
有望視されているが、低コスト化ができるか、また、地震国である日本で
安全性を確保できるのか、といった課題もあるようです。
CO2の応用利用では、炭酸飲料やドライアイス、農業(施肥)、合成プラス
チックなどあるが、これらへの活用も含め検討してみるもの良いかも
しれません。
CO2の分離回収技術は、産業界以外の分野でも応用が進めば
新たなビジネスチャンスに繋がるかもしれませんね。
この記事へのコメントはありません。