『新規・成長企業へのリスクマネー供給』
今回のテーマは
『新規・成長企業へのリスクマネー供給』について
起業時の新たな資金調達方法として投資型クラウドファンディングの
活用が注目を集めていますが、新規・成長企業へのリスクマネー供給の
環境整備も成長戦略を進めて行く上で重要な課題となります。
その環境整備の1つに「株主コミュニティ制度」というものが5月から
開始されているのですが、その内容について少し見てみたいと思います。
株主コミュニティ制度は、現在あるグリーンシート(未上場企業の株式を
売買できる制度)に替わる制度で、グリーンシートとの大きな違いは、
取引可能な投資家を株主コミュニティとして1社の証券会社で纏めて
管理する方法が取られるようになった点が挙げられます。
株主コミュニティを運営・管理する証券会社にとっては責任が重くなる形
となりますが、グリーンシートが活性化しなかった要因でもある投資家
保護の課題などを補う形を目指すようです。
また、この制度では証券会社が株主コミュニティを作り、そのコミュニティ
への勧誘は企業が行う形となります。
経営者の親族や取引先の役員など、その企業を良く知っている投資家を
対象にすることで、企業側にとって情報開示の軽減もできる点が特徴。
証券会社の採算も取れる形づくりが必要となりますが、投資型クラウド
ファンディングの普及と併せどこまで活性化できるか、今後も
注目の動向です。
この記事へのコメントはありません。