『新たな地域資源の活用~地中熱ヒートポンプ~』
今回のテーマは
『新たな地域資源の活用~地中熱ヒートポンプ~』について
豊かな地下水資源を地中熱として利用し、CO2対策や自然
エネルギーの開発を行うことで地球環境と地域の活性化に
貢献するような動きがあります。
井戸水の温度は1年を通じて15℃程度と、夏でも冬でもほぼ
一定の温度となっている。
これは、地中3メートル以深の地中温度が、地上の気温変化に
関わりなく1年を通じて一定であるためで、これを地中熱エネルギー
と呼ぶ。
そして、このエネルギーを取り出す仕組みに「地中熱ヒートポンプ」
がある。
地中熱ヒートポンプは、冷媒ガスの圧縮や拡張による温度変化
により、水や空気を加熱・冷却させる技術。
この地中熱ヒートポンプを活用しているトマトのビニールハウスでは、
従来使用していた灯油ボイラーと比べ、ランニングコストで40%減少、
CO2の発生量も70%減少した。
また、栽培したトマトは地中熱利用の方が茎も太く、背が高く生育
するなどの効果もあった。
これらを推進していく上で、環境団体や行政、地域の企業などの
連携が重要となる。
産学官を取り込んだ地域が一体となる組織づくりを行い、助成金などの
活用や、環境省の地球温暖化対策地域協議会に登録するなど、
行政の制度を上手く活用することもポイント。
地中熱ヒートポンプの技術改良が更に進めば、農業分野以外に病院や
福祉施設などへの普及も見込める分野ですね!
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