『決算書理解講座20 損益計算書を読んでみる④』
今回のテーマは
『決算書理解講座20 損益計算書を読んでみる④』について
決算書理解講座19では『損益計算書を読んでみる③』で
「販売費及び一般管理費」について説明しました。
今回は『損益計算書を読んでみる④』として、「営業損益・経常損益」
について説明していきたいと思います。
損益計算書の構造を改めて確認しておくと、
まず、売上があって、そこから仕入等の売上原価を差し引いたものが
「売上総利益(粗利)」。
更にそこから「販売費及び一般管理費」となる経費を差し引いたものが
「営業利益」・・・本業の儲け、となります。
次に、「営業外損益」と言われる金融費用などを勘案した後に残る利益が
「経常利益」・・・本業以外の収支を加味した会社の営業活動に対する
儲け、となります。
それでは「営業外損益」について少し見てみましょう!
営業外損益の内容でポピュラーなものに支払利息や手形割引料、
受取利息などの金融費用があります。
会社は、収入を得るために様々な経費を使いますが、それらの中で
比重の大きいもの、負担の大きいものに「販売費及び一般管理費」
の中の給料などの人件費とこの金融費用が挙げられます。
本業の儲けである営業利益を上げるために、金融機関から融資を
受けたが金利を支払うと利益が残らないようでは何のためにリスクを
負って融資を受けたのかわからなくなってしまいます。
ましてや、融資を受けた借入金の返済は「利益」からしかできません。
売上も大切な数字なのですが、本業の儲けである「営業損益」と
本業以外の収支を加味した会社の営業活動に対する儲けである
「経常損益」の数字も、会社にとっては重要な数字となることを
ご理解頂ければと思います。
営業損益と経常損益の違いについて、なんとなくでもイメージを
掴んで頂けましたでしょうか?
次回は、「損益計算書を読んでみる⑤」の説明を行いたいと思います。
お楽しみに!
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