『第3世代の医薬品~核酸医薬品~』
今回のテーマは
『第3世代の医薬品~核酸医薬品~』について
次世代薬の1つとして期待される核酸医薬品の開発に国内の
製薬会社が相次いで参戦しています。
核酸医薬品は、DNAやRNA(リボ核酸)を構成する4種類の
物質を組み合わせてつくる医薬品。
病気にかかわる遺伝子に直接働きかけて治療することから
化学合成した従来型の「低分子医薬品」より副作用が少なく、
薬効が高いと期待されている。
ただ、体内の酵素に分解されやすく、目的の部位まで届きにくい
ことが開発の難点となっている。
医薬品には低分子医薬品のほか、体内に入った病原体などの
異物を攻撃・排除する抗体を主成分とする「抗体医薬品」がある。
核酸医薬品は製造に手間のかかる抗体医薬品と比べ、化学合成で
安価に生産が可能。
ベンチャー企業などによる開発も活発に行われており、数年後には
数千億円の市場規模になるのではとの見方もある。
日本の製薬会社はバイオ分野の主流である抗体医薬品では出遅れ
たが、次世代薬と期待される核酸医薬品で挽回を図る。
この記事へのコメントはありません。