『林業再生を目指して~吉野かわかみ社中~』
今回のテーマは
『林業再生を目指して~吉野かわかみ社中~』について
奈良県では、銘木として名高い吉野スギ・ヒノキの主要産地である
川上村で林業再生へ向けた取り組みが行われています。
これまで山林所有者や森林の管理・伐採を行う事業者、木材加工
業者、木材流通を担う事業者らが別々に活動を行っていたが、
任意団体「吉野かわかみ社中」を設立し、山林の維持管理や
製品生産、林業に携わる後継者の育成などを一貫して行う体制を
整えている。
この社中では、500年の歴史ある吉野林業を次の500年に繋ぎ、
暮らしを支える日本の木の文化を育むことをビジョンとして掲げる。
森林のマネジメントでは、育材や木材を切り出す効率を高めるための
山林調査や後継者育成の育成を支援するほか、販売マーケティング
では、ニーズの把握や新製品の開発にも取り組むとしている。
川上村の林業は、多くの山林所有者が村外に住むことから、
「山守」と呼ばれる森林作業請負業者に管理や出荷を依頼する
形で発展してきた。
しかし、「山守」は自分たちが育てた木材がどこでどのように使われて
いるのか殆ど知らず、加工や流通など、これまで別々に行われていた
ことも林業再生へ向けた課題であった。
山に近い場所で林業関係者が集まれば、仕事もしやすくなるほか、
モチベーションアップにも繋がると期待されている。
今後の動きにも要注目です!
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