『決算書理解講座31 資金運用表①』
今回のテーマは
『決算書理解講座31 資金運用表①』について
決算書理解講座30では『資金繰り⑧』で「赤ランプの見分け方」
について説明しました。
今回からは次のステップに入り、『資金運用表①』として
「資金運用表とは・・」について説明したいと思います。
商売で稼いだ資金はいくらであったか。
それ以外の要因で資金はいくら増減したのか。
資金の増減要因をこの2つに分類し、その要因を細かく説明、
情報提供してくれるのが資金計算書(資金繰表)の役割となります。
そして、商売だけで資金を増やせたのかどうか、つまり、経常資金
収支尻がどうであったかを知らせてくれるのが資金計算書(資金繰表)
の最大の任務となります。
一方、この資金計算書(資金繰表)と少し異なった観点から会社の
資金繰り状況を調べるもう1つの方法があります。
どういうことかと言うと
運転資金の資金繰りはどうであったか
設備投資の原資を、自己資本、あるいは長期借入金で賄っているか
などを調べるには、資金計算書(資金繰表)と異なったものを作成
しなければなりません。
それが「資金運用表」となります。
作成の原理、資金に対する考え方は、資金計算書(資金繰表)と
同様ですが、資金状況を分析する目的や報告のスタイルに
相違があります。
資金繰りの状況を分析する両輪のもう1つである「資金運用表」
について次回以降、説明してきたいと思います。
ちなみに次回は、「運転資金と固定資金」の説明を予定しています。
お楽しみに!
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