『決算書理解講座36 決算書・申告書の読み方ポイント②』
今回のテーマは
『決算書理解講座36
決算書・申告書の読み方ポイント②』について
決算書理解講座35では「利益と所得の違い」について
説明しました。
今回は、『決算書・申告書の読み方ポイント②』として
「損益不算入」について説明したいと思います。
損金不算入という言葉を聞かれたことはありませんでしょうか?
損金不算入とは、会社が費用として計上しても、法人税のうえでは
損金とならないもののことを言います。
その代表的な例を挙げてみると、
交際費、寄付金、役員賞与、法人税・住民税、減価償却限度超過額、
などがあります。
例えば、減価償却の場合、個々の有形固定資産について、耐用年数と
それに応じた償却率を定め、この範囲内での減価償却費の計上は
全て損金として認められていますが、その枠を超えた金額は法人税上、
損金不算入となります。
(例)
損益計算書上の減価償却費 100
法人税の減価償却限度額 80
*****
損金不算入額 20
上記例の場合、費用と損金のギャップが20発生しています。
この20(損金不算入額)に対して法人税の課税対象が増える形となる
イメージを持って頂ければわかりやすいのではと思料します。
ご理解頂けましたでしょうか?
次回は「損益算入」について説明したいと思います。
お楽しみに!
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