ゴールデンバーグ・ミャンマー・タイムズの西野氏からの情報発信です。
今回のテーマは『ミャンマー経済成長～世界４位にランキング～』について

１．世界銀行の報告書

世界銀行の報告書「世界経済見通し（Global Economic Prospects、GEP）」においてミャンマーは、2014～2017年に経済成長が世界で４番目に進む国とされている。

同報告書では、１位がエチオピア、２位はトルクメニスタン、３位はコンゴ共和国、５位はウズベキスタンと
続きランキングの上位はほとんどが発展途上国で占められている。

東南アジアの最貧国とされるミャンマーは2011年から経済改革を実行。
成長軌道に乗り、2014～2017年のGDP成長率は年平均8.3％と予想されている。

２．今後の課題について

ランキング上位の国々のほとんどは所得格差や１人あたりの国内総生産の低さ、不安定な政治、汚職の横行
などに苦しんでいる。

ミャンマーでは若い労働力と豊富な天然資源を有し外国投資の参入を引きつけているが、人口の大半の生活
水準の改善は半ば取り残されている。

チャット安、不動産市場の低調とそれによる建設工事の中断、貿易赤字、財政赤字、高い失業率がなど多く
のひずみが表出してきている。

３．まとめ

ミャンマーは、2011 年の民政移管以降、経済自由化を急速に推進してきた。

具体的には、輸出入規制の緩和、外国投資法の制定、労働団体法の施行、そして二重為替の解消と管理変動
相場制への移行などを行い、経済成長を後押し。

今後も安定した経済成長を進めていくには、国内産業の競争力強化や都市部以外
の地域産業を育成するなど、国内格差の是正を図ることも重要だと思料する。