『ミャンマー初の廃棄物発電施設~JFE~』
ゴールデンバーグ・ミャンマー・タイムズの西野氏からの情報発信です。
今回のテーマは『ミャンマー初の廃棄物発電施設~JFE~』について
1.JCM(二国間クレジット制度)
JCM(二国間クレジット制度)は、優れた技術やシステム、インフラ等や資金を日本が途上国に
提供し、温室効果ガス削減を行い、その削減量の一部を日本の削減として計上するというもの。
日本政府は2013年よりJCMを積極的に推進している。
今回のニュースは、日本とミャンマー間のJCMを活用し、JEFエンジニアリングがヤンゴン市に
同国初となるごみ焼却発電プラントを建設するという内容です。
2.ヤンゴン市の課題
急速な経済発展に伴い、日量約1,600トンのごみが排出されている。
現状では、処分場に直接埋め立てられているが、今後のごみ排出量増加に対応する処理施設の整備が
急務となっていた。
JFEエンジニアリングが受注したごみ焼却発電発電プラントは、日量60トンの廃棄物を処理し、
年間約5,200MWhの発電を行う計画。
プラントの仕組みは、ゴミの焼却で発生した熱で水を熱し、蒸発で発生した水蒸気でタービンを
回すというもの。
2017年の完成を目指し、ミャンマーで不足する電力を補うと共に、年間のCO2排出量を
約2,400トン削減するとしている。
3.まとめ
COP21パリ協定では、加盟する全ての国と地域が状況に応じて自主的削減目標を策定し、
国内対策の実施を義務付けた。
温暖化対策の革新的な技術が世界で求められていく中、今回のニュースのように日本の技術が
求められるケースが今後も増えることに期待が集まる。
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