『外国為替の知識を身につけよう
~商業信用状の当事者~』
前回の「外国為替の知識を身につけよう」では、商業信用状の種類について説明しました。
今回は商業信用状における主要な関係当事者について見ておきたいと思います。
1.発行依頼人(Accountee)
自己の取引銀行に信用状の発行を依頼する者で、通常は買主である輸入者となる。
2.発行銀行(Opening Bank)
買主の依頼により信用状を発行する銀行のこと。
取消不能信用状を発行すれば、受益者に対して信用状の条件を完全に充足していることを条件に主債務者として支払いを確約したことになる。
3.受益者(Beneficiary)
信用状を利用することができる者で、通常は売主、つまり輸出者となる。
4.通知銀行(Advising Bank)
売主である輸出者の居住する輸出地に所在する銀行で、発行銀行の依頼を受けて発行銀行の開設した信用状を受益者に通知する銀行のこと。
5.買取銀行(Negotiating Bank)
信用状に基づき振り出された受益者の手形を割引く銀行のことをいう。
国内取引においては「割引」というが、外国為替手形の割引は「買取」と呼ぶのが慣行となっており、その銀行を買取銀行という。
6.支払銀行(Paying Bank)
支払銀行とは、受益者の手形・書類の呈示に際して支払う銀行のこと。
発行銀行により指定されることになる。
まとめ
商業信用状について、何となくでもご理解頂けましたでしょうか?
今回で「商業信用状」の説明は終了致します。
次回からは、輸出取引の説明に入りたいと思います。
お楽しみに!
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