皆さん、こんにちは。
クレドの森内です。

今回のテーマは
『エネルギー事業の資金調達～地熱発電～』について

クリーンで安全なエネルギーの低価格化が見込める成長産業である
地熱発電ですが、資金調達方法の１つとしてファンドの活用があります。

大分銀行の子会社である大分ベンチャーキャピタルは、温泉熱発電等の
再生エネルギーの活用・導入を目指し、平成２５年４月、
「おおいた自然エネルギーファンド投資事業有限組合」を組成します。

ファンドの総額は１０億円。

温泉を持つ旅館やホテルを対象に、温泉源の調査や発電設備の
設置・管理を資金面で支援します。

このファンドでは、地熱発電の中の発電方法の１つである「バイナリー発電」
を中心とした事業化を促していくとしています。

「バイナリー発電」とは、地下から取り出した蒸気・熱水で、水より沸点の低い
液体（ペンタンなど）を加熱・蒸発させその蒸気でタービンを回す方式で、
従来方式と比べ、短い開発期間、低い開発リスク、低コストで事業が行える
メリットがあります。

出力７０～８０キロワットの温泉熱発電の場合、調査費と設備費などに
約１億円が必要と言われています。再生可能エネルギーの固定買取り
制度による売電収入は年１，６００～２，０００万円を見込み、６～９年間で
資金を回収できる見通し。

発電可能な温泉（掘削済）は全国に７２万キロワット相当あると言われており、
ファンドの設立を機に温泉熱発電事業の本格化が期待されますね。

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