『起業・創業期の資金繰り対策』
資金繰りって言葉だけを聞いていると何だか難しいように感じがちですが、内容はいたって簡単。
普段の生活に例えると、サラリーマンの場合、入ってくるお金が「お給料」ですね。
一方、出ていくお金は「生活費」や「家賃」、「子供の塾費用」などがあるかと思います。
いわゆる一般家庭の家計簿のことを資金繰表といいます。
事業をするようになると、この入ってくるお金と出ていくお金が取引先との条件によって変わってくる点が少し違うぐらいのことです。
どういう事かというと、入ってくるお金(売上)の回収方法では、
①スーパーなどのように販売時、即現金回収できるもの。
②その月に販売した売上を月末に締めて、翌月末に現金回収するもの。
③手形サイト3ヵ月の約束手形で回収するもの。
などがあります。
支払方法も同様、このような取引条件を考えていくことになります。
ここでのポイントは、『起業・創業期はキャッシュフローが大事』でも書きましたが、少しでも早く売上を現金化でき、現金での支払を少しでも送らせることが資金繰り対策になるということです。
売上は①~③の順番に現金化が遅くなっていきますし、支払は①~③の順番で支払いが速くなるということになります。
ただ、実際には起業・創業期など、まだ、取引先からの信用が低い時期は、支払方法を長くするのは難しいことが一般的です。
このように、取引条件によってお金が入ってくる前に支払わなければならなくなる立替払いの資金を「運転資金」といい、金融機関から融資を受けるなどして資金繰り対応を行います。
学校などのように、先に入学金を預かり、その後、毎月学費が入ってくるような仕組みになっている場合は、「運転資金は発生しにくい=資金繰りが安定しやすい」という事が言えます。
次回は、起業・創業期の資金調達方法について説明したいと思います。
お楽しみに!
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