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『決算書理解講座86 財務分析手法~前期比較がまず基本:損益計算書編~』

決算書理解講座86では「財務分析手法~前期比較がまず基本:バランスシート編~」について説明しました。
今回は、「財務分析手法~前期比較がまず基本:損益計算書編~」について説明したいと思います。

損益計算書もバランスシートと同様、ポイントとなる数字から掴んで行きます。

売上高と数ある各段階の利益のうち、とても貴重なシグナルである経常利益をリストアップし、前期と比較していきます。

それでは、前回に続き、例題(A社)を使いながら説明していきたいと思います。

A社の売上高
当期:1,600百万円、前期:1,100百万円
増減:+500百万円、対前期比:145.5%

A社の経常利益
当期:8百万円、前期84百万円
増減:▲76百万円、対前期比:9.5%

売上高は5億円増大し、前期と比べ約45%アップとなっています。
なかなかの伸び率ですね。

次に、経常利益ですが、極めて劇的な変化を見せています。
前期は8,400万円だったのが、当期は800万円と前期の約10分の1と激減。

A社の決算は、前期と比べ、
「大幅増収、大幅減益」
であったことがわかりました。

では、この原因が一体どこにあるのか・・・気になりますよね。

次回は、「財務分析手法~前期比較がまず基本:減益要因分析①~」について
説明したいと思います。
お楽しみに!

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