『決算書理解講座92 財務分析手法
~前期比較がまず基本:資産内容を分析①~』
決算書理解講座91では金利の重さについて説明しました。
今回は、「財務分析手法~前期比較がまず基本:資産内容を分析①~」
について説明したいと思います。
今回からバランスシートの分析に入りたいと思います。
A社の総資産は402百万円増えています。
その内訳ですが、
流動資産の増加 154百万円
固定資産の増加 236百万円
繰延資産の増加 12百万円
計 402百万円
となっています。
各資産とも一様に増えていますが、流動資産の中で目立って増えているのは、
売掛金 132百万円
商品 154百万円
の2つです。
一方、現預金は100百万円減少しています。
減少した資金は借入金の返済に充当されたのかを見てみると、長期借入金は62百万円増え、割引手形も116百万円増えています。
借入金は増えているのに何故、現預金は減ったのか?
資産で目立って増えた売掛金と商品(在庫)にその要因がありそうなので、次回は「売掛金の滞留日数」について見てみたいと思います。
お楽しみに!
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